3年生の数学は「式の展開と因数分解」です。
前時までに「多項式」と「単項式」の乗法・除法の計算方法を考え、計算しました。

今日は、多項式同士の計算について、考えます。

多項式同士の乗法、(多項式)× (多項式)、その計算の仕組みを考えることが重要だ。
この多項式同士の乗法の計算の仕組みを考える研究授業を、4月22日(火)優Tが行いました。

3種類のタイルを組み合わせて、長方形をつくってみます。


これがなかなか難しかったね。何度やってもどこか隙間があいてしまったり、長方形にならなかったりと悪戦苦闘です。
いろいろと情報交換をして、やっとできたみたいですよ。

じつは、授業者の優Tは、多項式同士の乗法は(多項式①)×(多項式②)です。
多項式①を長方形の「たて」、多項式②を長方形の「よこ」とすると、長方形の面積を求める計算と同じであるというところに目をつけたんです。

(X+3)(Y+5)も長方形の面積を求めるように、長方形を分割して計算することで答えを求めることができるんだね。
さ~今度はいろいろな問題をこの方法を使って計算してみよう!



この方法を使えば(a+b+c)(a+b+c)など、高校生がやるような計算もできてしまうってなわけだ。


計算をしているうちに、こたえに共通点があることを見つけた生徒さんもいたね。ええところに気がついたね。
その気づきが「公式」につながるんだ。
「たこたこちゃん」が「長方くん」に姿を変える、これが「展開(てんかい)」、「長方くん」が「たこたこちゃん」になるのが「因数分解」っていうことを今後勉強していこう!
授業を公開し、他の教師や指導者が観察し、指導方法や教材の有効性について議論・検討する機会を作り、教員間の知識共有が促進され、生徒にとってより良い学習環境を提供することを目指すために行うのが研究授業です。
研究授業を行った優T,お疲れ様でした。公式を使えばできる計算だけど、たんに公式を使うだけで終わらせず、その仕組みに着目して、仕組みを考えさせることで、公式を理解することにつなげる。とてもよく工夫された授業でした。

優Tは、今日の授業のために春休みから「単元構成」を考え、今回の授業づくりを構想、実践をやってきました。

これからも、先生たちは授業力の向上のために腕を磨いていきますよ。
「努力」は必ず報われる、とは限らない。けど、報われた人は必ず「努力」をしている。先生たちもがんばれ!